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Laboratory Section,UNDCP(薬剤師、国連在職期間不明)
 
〔具体的調査指示事項〕
イ.海上及び港湾における薬物不正取引の現状分析
ロ.薬物事犯取締りに係る海事関係法制度
ハ.税関職員の薬物取締りに関する一般的な能力の評価
ニ.海上及び港湾における薬物取締り上の問題点の明確化
ホ.海上及び港湾における薬物取締りに関する国際援助計画案の提案
ヘ.英文報告書の作成
離日前、UNDCPの職員にクロアチアの詳細な情報を聞けば分かるだろうと思っていましたが、誰に聞いても知らないとの回答、さらにひどいことには、クロアチアヘの航空券を入手したのも、クロアチアでの滞在ホテルが判明したのもクロアチアヘ発つ前日のことでした。ここまで来ると、たいていの人は、「仕方がない。まあ何とかなるだろう」という気持ちになるものです。
9月15日午後、ついにザグレブに到着、気温5℃〜10℃の肌寒いウィーンに比べ若干温暖、クロアチア政府職員の出迎えを受けホテルヘ直行、チェックインを済ませた後、明日からの日程の説明を受ける。国連からの援助を期待しているクロアチア政府が当初計画していた調査日程は、中央政府及び地方政府の高官とのプロトコールばかりで実務者レベルとの対話、現地調査が含まれておらず、到底我々の調査に応えられない状況でありましたので、これも現地入りして、担当者に直ちに変更していただいたお陰で何とか実質的な調査が可能となった訳です。私の調査日程は、英国の元税関職員と行動を共にすることを基本として、次のとおりでした。
16日(月) クロアチア薬物乱用防止委員会(委員長他関係省庁委員出席)、法務省(法務政務次官他担当局長、課長等出席)、内務省(内務政務次官他担当局長、課長等出席)、大蔵省(大蔵政務次官他担当局長、課長等出席)との意見交換
調査団員による調査結果及び明日の調査項目の検討
17日(火) 税関担当課長との意見交換現地視察(マチェリースロヴェニアとの国境)及び現地税関職員との意
 

 

 

 

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